#158 塩谷舞

昼食会158回目。塩谷舞(しおたにまい)とランチしてきました。

Chushokukai of the 158th times. I have done lunch with Mai Shiotani.

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彼女は、CINRAに勤めるwebディレクターです。美大出身で、アートに対して強い思い入れがあります。関西出なので、学生時代はなかなか会う機会がありませんでしたが、ここにきてようやく会うことができました。

昼食会#034の上野なつみや、#121の夏目和樹が共通の友人。なにかほとばしってる。会うとエネルギーもらえます。

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根暗なのに学級代表

いまの(ウェブ制作の)仕事は、もともと興味あった?

ウェブはずっと好きで、小学校4年生くらいからブログをやっていて。 当時流行っていたバナーを作るとか、背景屋さんとか、もちろん無料でやっていて、 あとは友達とチャットとか、放課後は結構地味なことばっかり夢中になってました(笑)
クラスの友達がインターネットやりだしたのは高校の時のmixiからかな。 小学校の情報の授業とかで、やけにPCの操作に慣れすぎて、 『やばい私速すぎるわ…』って周りの様子見ながら、 タイピングのペースダウンしたりして。。(笑)
でも、システムや本格的なデザインが得意って訳じゃなかったので、 Web制作って本当に専門知識がいるんだなぁ・・・って。 今はクラクラになりながら勉強という感じです。。

元々ディレクション気質?

絵を描いたりするのも好きだったんですけど、 それはもっと得意な人がいるっていうのはわかってて。 私は基本根暗だと思うんですけど、学級会とかになると俄然燃えるタイプで。 小学校低学年からミュージカルの子役をやってたから、 当時はすこし、役者とかになりたかったんですよね。 感情から何から、変身出来るのが好きで(笑)。
学外でプロに混ざって舞台をやっていた分、 学校の文化祭で劇をやるってなると燃えてましたね! 脚本書いて、絵の得意な子に背景描いてもらって、 歌の上手い子に主役してもらって、ピアノの上手い子に伴奏してもらって… 自分は4番目くらいの役で見てるっていう(笑)。
みんなをまとめて、ひとつのものを作り上げるっていうのがもう本当に好き。でもすっごいストイックだったから、今でも同窓会とか行くと、 『あの時の塩谷は本当に怖かった』って笑われるんです。
当時の日記とか読み返しても「もっとやりたい!」みたいなことばっかりで、 歌の練習とかもすごい厳しくて…(笑) クオリティは妥協したくなかったんですよね。
この日のお店は、eau cafe。 代官山駅から歩いて5分ほどの静かなカフェ。インテリアが古風でいい。

この日のお店は、eau cafe。 代官山駅から歩いて5分ほどの静かなカフェ。インテリアが古風でいい。

高3の秋冬に芸大に行こうって決めた

どこの学校行ってたの?

京都市立芸術大学です。関西では唯一公立の美大で、 アカデミックで歴史はあるんですけど、想像してた美大のイメージとはちょっと違って。 華やかなハチクロとかご近所物語みたいなイメージでいったら、 みんなとにかく作るのに一生懸命で。
実は私、高校3年の秋冬に芸大に行こうって決めたんですよ。 そしたらストレートで受かってしまって、 周りは浪人生が多くて、ものづくりも不得意で、 知識も少ないから、ちょっとした鬱になっちゃってました。
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「かわいい」の小論文

それまではイベンターになりたくて、 総合大の経営学部受けようと思っていたんですけど、 息抜きみたいな感じで美術の授業を取っていて、 そこにめちゃくちゃ絵のうまい子がいたんですよね。
でもどんな才能があっても、周りが絵がうまいことに気づいてなくて、 そういう人たちの才能をもっと見てもらえるように、作家さんのPRがしたいなって。 それって、どうやったらできるかなぁって考えながら大学をネットで調べていたら、 京都芸大の総合芸術学っていうところで出来ますって書いてあって。
とりあえずセンター試験があるから、そこまで勉強がんばって、 センター直後に友達に連れられて美術予備校に行ってデッサンも初めてやったんですけど、 驚くべきことに受かってしまったんですよ…。 案の定、付け焼き刃のデッサンとか色彩構成はボロボロだったんですけど、
小論文もあったんですけど、そこで何故か満点をもらって。 その小論のテーマが『かわいい』だったんですよ。 当時エビちゃんとかが出てきてた頃で、 当時「今時の女子高生」でいたかった自分は、 「表層的なかわいい」については一番熟知している!と思い。。
『これかわいい!』とかを挨拶みたいに多用しつつ、 そんな自分にも違和感があったから、 その表面性の儚さを女子高生として語ります!みたいな事かいたら、 面白がってもらえたのかもしれないです。
そこで受かって、実力のなさにプチ鬱にもなったけど、 逆に落ちて浪人したら、欲が出て『デザイン科いきたい!』とか 思ってたかもしれないけど、私はその方面ではそれほ適任でないと思うし、 結果として良かったのかなぁ…と思います。
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孤独な一人が際立っている

大学で印象的だったことは?

大学の3年生の春に、SHAKE ART!というイベント名で 講師の方を招いて、交流イベントを開いたんです。 その交流会がめちゃくちゃ盛り上がって、 声が枯れて、過呼吸になる人が出てくるくらい。
その日のmixi日記もすごいアツくて 『この日を忘れない!』みたいなことを書いてくれる人が多くって。 すっっっごく嬉しかったんです。 そこで来てくれた人全員に声かけて、 『この活動を続けたいんですが、運営側として一緒にやってくれる人はいますか?』って。 そこで集まった仲間で、フリーペーパーやろうって話になりました。

そういう流れだったんだ。

私は元が経営学部志望だからか、美大生の中では浮いてたかもしれない。 だから時には空気読んでなかったり、ちょっと常識からズレてしまったり。 アートや美術って言葉の捉え方は様々だから、最初は使い方もわからず、 闇雲に発言しては叱られたり。。
でも、そんな中で学内外本当に色んな人に教わりながら、 大きなファッションビルや百貨店でイベントをさせてもらったり、 フリーペーパーも広告をたくさん出していただいたり、 学生なのに社会人のまねっこしながら、忙しくしてました。
今になって思うんですけど、音楽や映画、演劇、いろんな芸術がある中で、 アートってすごく孤独で、個人が際立っていると思うんです。形にもよりますが…。 作家さんはカリスマ的な人が多いかもしれないけど、それでも同じ人間だから、 日々の感情の面では通じ合うことが出来るじゃないですか。 社会人的に空気読んじゃって言えないことを、大きく代弁してくれたり。 『それ私も言いたかったけど、代わりに言ってくれてありがとう!』 って、スカってします(笑)
将来の夢は、美術館つくること。 今インターネットの世界で忙しく働いてるからこそ、 心がリラックスしたいなーって求めてるし、 そんな場所作ってあげたいなって思います。
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コンプレックスとアート

将来的にはそういう、アートの世界に入っていきたいの?

それがアートと呼ばれるかはわからないけれど、人間的な部分を共有したいですね。 つい先日行ったんですけど、岡本太郎美術館とかはすごくいいなと思って。 すっごいリフレッシュする空間というか。 岡本太郎さんも、草間彌生さんも、すごく異端だけど、 そんな人たちを支えていた人もいて。私自身は保守的な部分も大きいですけど、 そういう異端な人を受け入れられて、発信できるような 組織を作れたらいいなぁって思ってます。 70歳くらいまで仕事したいです(笑)。
魅力的だ!って感じる作家さんと喋ってると、自分とはかけ離れた経験や痛みや、 生きる使命みたいなものを持っていて、 でもそれがとても大きなパワーに繋がっていて、本当に強い。 その生命力や熱量に触れたら、自分も最大限関わっていかなければ、って ムダな責任感を感じてしまうんです。
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これで時代を切り開ける!

結構感情で動くタイプ?

結構、突発的に動いちゃいますね。 もう、『これや!これで時代を切り開くんや!』とか思っちゃって、 お風呂とかで考えて、その次の瞬間には誰かにメールしちゃって、 次の日の朝恥ずかしいとか、よくあります(笑)
まぁ安定か不安定かっていえば、完全に後者ですけど。 私にはすごい能力や知識がある訳ではないので、 その血が動くみたいなドキドキに共感してもらえるなら、関係性もポジティブですし、 そこに最近会社に入って学んでいる「社会性」がしっかり連動出来れば、 と思っています。

何をやっている時が一番面白い?

喋りながらアイディアが思い浮かんで、超忙しくなる瞬間とか 『あぁ、生きてるなぁ!生きてる!生きてる!』みたいな感じで(笑) 忙しくなって色々降り掛かれば降り掛かるほど『気持ちいい!』みたいな。

塩谷さんは、思っていたのと結構違ったかも。もっとおとなしい感じの人かと思ってました。

それ、よく言われます。アイコンのせいかも(笑)。 根が地味なので、多分ここにあと3人くらいいたら、 ろくに喋れないですよ(笑)。でも出身は大阪だから、喋る方なのかな…?
東京は本当に、物事が進むスピードがめちゃくちゃ速いですけど、 大阪はとにかく喋るスピードがものすごく速いので、日常なのにコントみたいで。 変な人が多いですよね。『天才やけど、めっちゃあほ!』みたいな人が。 そんな人が密集してるから、大阪は大好きです。 京都もいいけど、大阪もすき。人がアツいから好きです。

<昼食会 #158 終わり>